韓国・仁川文鶴競技場主競技場 開催『NCT STADIUM LIVE ‘NCT NATION:To The World』のセットリスト、日本開催『NCT STADIUM LIVE ‘NCT NATION:To The World-in JAPAN’』大阪・東京公演のレポートとセットリスト紹介します。
NCTの集大成とも言える”NCT NATION”
NCT(Neo Culture Technology)現在総勢25名、大所帯男性グループの集大成ともいえるNCT NATIONが韓国仁川と日本の大阪2公演・東京2公演の全5公演が開催されました。人数が多く国籍も多様で韓国メンバーも沢山属しているのですが、年齢的に兵役が始まるメンバーがおり、NCT全員が揃ってという公演がとてもレアなスタジアム公演でした。
オープニングアクト”NCT NEW TEAM”
長居・味の素両スタジアム(4日間)ではオープニングアクトとして、 NCT WISHの『Hand’s Up』のお披露目から始まる。(日韓拠点でNCT最後のチームがデビュー)
清涼感のある初々しいステージを披露し会場全体を温める。 不慣れで緊張していたであろうメンバー達のMCはあどけなさ全開でした。(ジョンミンを除く6人登場。ラスタートの番組放送の関係からか、ここではジョンミン不在で公演中何も発表がないままだったが、健康上の理由で後に離脱する)
NCTらしいステップ、ヒップホップやR&Bっぽい感じをお洒落に取り入れたHand’sUp。若さと躍動感あるダンスを披露していました。先輩達に見劣りしないこれからの活動を期待させる初お披露目でした。
第1幕 幕開け ネオカルらしい癖のある INTRO: Neo Got My Backで登場
耳に残る癖の強い”INTRO:NeoGotMyBack“で登場したNCT。メンバー1人1人がモニターに映し出される度に、割れんばかりの歓声がスタジアムに響き渡り、これから始まる楽しい宴の幕開けを感じさせる。
NCTNATION の始まりに相応しい『The 7th Sense』NCTの歴史を感じ、NCT127『Limitless』→WayV『Take Off』→NCTDREAM『BOOM』とユニットごとの紹介的な?見せ場があり、NCTメンバー全員での迫力ある男らしい『Black on Black』ここで一旦、オープニングの1テーマが落ち着く。
イリチルが登場、”これぞネオカル”と感じさせてくれる『Limitless』、『BOOM』は衣装が黒のセットアップがシックで大人っぽく見えたDREAM達。ジェミンのパート『アイスクリーム』もキマり、ロンジュン、へチャン、チョンロの安定感がある歌声にはレベルの高さを見せつけられる。『Black on Black』は中盤のシャオジュン、ヘンドリー、ヤンヤンのダンスブレイクは今回新しく加えられたもので特別感があり(2018年BlackOnBlackが公開された当時、3人はまだデビュー前)その後のテン一人のパートでは”ダンスの天才”だと改めて感じさせてくれる。
第2幕 大人しっとり&可愛い 章
第2幕の始まりは、安定の歌唱力のドヨン、甘い歌声の雰囲気がふわふわなクン、大人の色気抜群のジェヒョンの『WITHOUT YOU』は力強く明るい歌声で会場が沸き、続く『Round&Round』は、テンのセクシーなボーカル×へチャンの可愛い不思議声×ジェヒョンの低音ボイス×シャオジュンの伸びと声量のある美声、と、声質が違うため余計個人が映え、酔いしれる1曲。
ラフな感じで始まった『Know Now』はトロッコとメイン&サイドステージで披露、『Vroom』はしっとりと歌い上げられる。GoldeAge唯一の可愛い楽曲『Kangaroo』のカンガルーダンスは真似したくなるような可愛さで、愛嬌がずっと続いているような感覚。
この頃になると日も暮れ辺りはすっかり暗くなり、ステージは一層輝きを増し始め…ドヨン、ジェヒョン、へチャンによる『Coming Home』のしっとりした歌声に酔い『My Everything』のロンジュンの透き通るような真っすぐな歌声と、シャオジュンの、胸が熱くなる歌声に動揺するほど感情を揺さぶられる。
大阪公演後、WayVメンバーのシャオジュンのお祖母様が亡くなられ、再度東京へ来る際の空港ショットのシャオジュンが、俯いて肩を落としているように見え、心配だったのですが、味の素スタジアム初日ではその辛さを感じさせないようなパワフルで美しい歌声を披露してくれた姿に感動。シャオジュンに対するファンの声援もとても暖かくて胸が熱くなりました。この日のシャオジュンのビジュアルはインパクト大で妖艶で輝いていて(元々の顔面の濃さ+映えるヘアメイク)彼の奥深さを感じた初日。お祖母様もきっと、彼が輝く姿を見に来られていたんじゃないかなって…。
『Good Night』も聞かせるバラード。第2章の締めは『FromHome』NCTのボーカルラインの集結で美しい音色を聞かせてくれました。
第3章 イテヨン・SHALALA DJJ・Perfume 127 WayV DREAM
自然と踊りたくなる、コールも楽しいテヨンの『SHALALA』、お洒落で大人・シュッとしたスタイルのドジェジョン『Perfume』は白衣装で香水を纏う振り付けがセクシー。
大阪初日にPergumeドヨンのお腹チラ見せ衣装や他のメンバーが脱いだ際など会場の歓声がもの凄く、それに触発されたであろうシャオジュンがUniverse(Lets’PlayBall)で衣装を一人だけ”前全開”にして登場し激しく踊っていた姿に困惑し驚きツボにハマっていたのですが、あとからジワジワと”なんて熱い人間なんだ”と彼に良さを改めて発見しました。
①爽やか天使 NCT DREAM
NCTDREAMは『Broken Melodies』『ISTJ』日本語曲『Best Friend Ever』もともと可愛いイメージがあるDREAMですが、全員が成人し、力強い男らしい楽曲も似合うようになり、ユニットの中でも歓声が一番大きかったように感じ人気の高さを感じました。
②深紅の照明 美と闇 WayV
赤く燃えるような照明と、真っ赤なペンライトに埋め尽くされた会場の中で始まった『Kick Back (Korean Ver.)』はシャオジュンがやってみたかったというRock Version。セクシーな歌詞の『Love Talk』と『Nectar』が日替わりで披露される。MCでは、ゴリゴリな厳ついステージでの姿とは全く違ったキュートな愛嬌をする6人に会場が沸く。
『Phantom (English ver.)』はWayVリーダーのクンがアレンジしたもので、中国の楽器の音色や効果音が効いており中国らしさを感じました。登場シーンではマンネ・ヤンヤンが王座に座り、味の素スタジアムのラスト公演では演出が変わり、椅子に足をかけた姿で登場。見たことないようなダークなステージとメンバーの力強いパフォーマンスに釘づけになる。
大阪長居の2日目は天候が変化しやすく、開演中雨が振ったり止んだりを繰り返していたのですが、WayVの出番になった途端に滝のような雨が降り、Phantomの一番盛り上がるポイント・シャオジュンのパートで、神がかったかのような”雷の演出”があり、その、あまりにできすぎた演出に”威神は持っている”としか言いようがなかったです。
2023年5月に横浜ぴあアリーナで行われたファンミーティングの際も悪天候・暴風雨だったのですが、今回の公演で”威神は嵐を呼ぶ”という伝説がまた一つ増えました。豪雨すぎてMCがはっきり聞こえなかったのですが、全身びしょ濡れの中での威神のステージは記憶に残るものとなりました。
③大癖 NCT127
斬新で迫力あるイリチルの大ヒット曲『Kick It』、その後『Chain』『2Baddies』を披露。イリチルと会場の一体感が凄かったです。
DREAMは天使のよう、威神(WayV)には異色の神感を感じるのに対し、イリチルの登場にはこれぞNCT感を感じました。大ボスの風格パフォーマンスもハイクオリティ、ユニットごとの良さを一度に堪能できました。
④多彩な”NCT U”
テヨン、マーク、ヤンヤンのメインラッパー3人の『NEWAXIS』
黒レザーの衣装に男のセクシーさを誇張するような振り付けで、成長したチソンが画面に映し出される度に歓声が凄かった『The BAT』
『Faded In My Last Song』『OK!』『PADO』と続き…
『Alley Oop』
ラップメンバー集結の見応えある『Misfit』は、各々が目立てるパートがあり見どころ満載すぎました。『Misfit』が好きというファンの気持ちがよく分かります。
『Baggy Jeans』
テヨンとテンの『Baby Don’t Stop』『Call D』
最終章 NCT NATION ラストステージ~アンコール
NCTNATIONの終盤『Universe (Let’s Play Ball)』NCTを抜け現在RIIZEで活躍している、ショウタロウのパートをジェノやヤンヤンが引き継いでおり『BOSS』ではウィンウィンの姿にイリチル時代、WayVで活動以前の彼が思い浮かび…ラスト最高潮は『RESONANCE』、公演を終えていくごとにマークがやつれていくようで心配になりましたが、曲終盤の打ち上げ花火も相まって大迫力のRESONANCEでした。
『Beautiful』『Golden Age』アンコールの2曲はトロッコでメンバー達がフリスビーを投げながら会場を周回。最後は挨拶と愛嬌で終演を迎えました。
NCTNATION セットリスト 仁川文鶴競技場主競技場&長居・味の素スタジアム
2023年9月9.10日 大阪・長居スタジアム 9月15.16日 味の素スタジアム 日本公演開催時、オープニングアクトで『NCT NEW TEAM』の初お披露目が行われ「Hands Up」を披露。
2023年8月26日 韓国・仁川文鶴競技場主競技場 | ユニット | 2023年9月9.10日 大阪・長居スタジアム 2023年9月15.16日 東京・味の素スタジアム ★仁川と相違・他変更があった曲は赤文字で表示 | |
NCT NEW TEAM Opening Act | Hands Up | ||
~VCR~ | ~VCR~ | ||
INTRO: Neo Got My Back | NCT U | INTRO: Neo Got My Back | |
1 | The 7th Sense | NCT U | The 7th Sense |
2 | Limitless | NCT127 | Limitless |
3 | Take Off | WayV | Take Off |
4 | BOOM | NCT DREAM | BOOM |
5 | Black on Black | NCT2018 | Black on Black |
~VCR~ | ~VCR~ | ||
6 | Interlude: Oasis | NCT U | Interlude: Oasis |
7 | WITHOUT YOU | NCT U | WITHOUT YOU |
8 | Round&Round | NCT U | Round&Round |
9 | Know Now | NCT U | Know Now |
10 | Vroom | NCT U | Vroom |
11 | Kangaroo | NCT U | Kangaroo |
12 | Coming Home | NCT U | Coming Home |
13 | My Everything | NCT U | My Everything |
14 | Good Night | NCT U | Good Night |
15 | From Home | NCT U | From Home |
~VCR~ | ~VCR~ | ||
16 | SHALALA | TAEYONG | SHALALA |
17 | Perfume | NCT DJJ | Perfume |
18 | Broken Melodies | NCT DREAM | Broken Melodies |
19 | Hot Sauce | NCT DREAM | ISTJ |
~MC~ | NCT DREAM | ~MC~ | |
20 | ISTJ | NCT DREAM | Best Friend Ever |
21 | Kick Back (Korean Ver.) | WayV | Kick Back (Korean Ver.) |
22 | Nectar | WayV | 9日,16日:Love Talk 10日,15日:Nectar |
~MC~ステージ故障で一時中断 | WayV | ~MC~長居2日目豪雨雷 | |
23 | Phantom (English ver.) | WayV | Phantom (English ver.) |
24 | Kick It | NCT 127 | Kick It |
25 | Ay-Yo | NCT 127 | Chain |
~MC~ | NCT 127 | ~MC~ | |
26 | 2 Baddies | NCT 127 | 2 Baddies |
27 | New Axis | NCT U | New Axis |
28 | The BAT | NCT U | The BAT |
29 | Faded In My Last Song | NCT U | Faded In My Last Song |
30 | OK! | NCT U | OK! |
31 | PADO | NCT U | PADO |
32 | Alley Oop | NCT U | Alley Oop |
33 | Misfit | NCT U | Misfit |
34 | Baggy Jeans | NCT U | Baggy Jeans |
35 | Baby Don’t Stop | NCT U | Baby Don’t Stop |
36 | Call D | NCT U | Call D |
37 | Universe (Let’s Play Ball) | NCT U | Universe (Let’s Play Ball) |
38 | BOSS | NCT U | BOSS |
39 | RESONANCE | NCT 2020 | RESONANCE |
~ENCORE~ | ~ENCORE~ | ||
40 | Beautiful | NCT 2021 | Beautiful |
41 | Golden Age | NCT 2023 | Golden Age |
最後に…
NCTNATIONでしか見られない聞けないNCTUの楽曲や、大迫力のステージ、スタジアムでしか味わえない雰囲気や臨場感と爆音。 2023夏の終わりを感じるNCTの集大成”NCTNATION”。メンバーが交代で登場する姿は見どころがありすぎて、どのステージも見逃せないものでした。ラストの花火が綺麗で最後まで感動しっぱなしのNCTNationでした。